MacBook Pro バッテリ交換

MacBook Pro Early 2011 Unibody (MC700J/A)(A1278) / MacBookPro8,1 / 2011年02月発売モデル

	症状：タッチパッドがクリックができない 原因：バッテリの膨張 作業内容： バッテリ交換・タッチパッド固定金具の修正 内部清掃・筐体簡易クリーニング お預かり期間：部品手配含めて3日 税込：9,800円(修理実施当時の料金です) (参考価格：APPLE正規修理料金：税込13,824円)
ただし｢オブソリート製品｣リスト入りしているため、APPLEでの修理サポートは終了しています。

修理作業
クリックで大きな画像が別ウィンドウで開きます	お持ち込みいただいた時の外観。明らかにタッチパッドが｢変！｣ 最大(右側上部)で5mm以上浮き上がっていました。 (測りはしませんでしたが・・・) というか、そもそもこのタッチパッド、上部2箇所で固定用金具を使って、アルミ製のパームレスト部にがっちりネジ留めされています。 それなのにこの浮き上がり方は・・・。 タッチパッドそのものは、金属と樹脂基板でできているので結構丈夫な造りなのに、反っちゃってます。 バッテリの膨張だけでこれほどの力がかかってるということは、かなり危ないレベルまで膨張していると考えられます。
クリックで大きな画像が別ウィンドウで開きます	ご開帳･･･。 パッと見は、なんとなく普通に見えるんですけど、それはバッテリのこちら側から見えている部分が頑丈な樹脂製だから。。。 さらによく見てみると、バッテリを固定しているネジの片方のネジ穴部分が壊れています。 (割れているというか、徐々に歪んでねじ切られているというか・・・。) 横から見ると、裏蓋が外されて圧力の逃げ場ができたため、バッテリパックそのものがこちら側に浮いてきました。 タッチパッドの浮き上がりなんて比較になりません。1cm以上盛り上がってます。 開ける前にいかに強い圧力がかかっていたかという事が想像されます。
クリックで大きな画像が別ウィンドウで開きます	で、こちらが取り外したバッテリ。見た目からしてヤバイです。 ちなみにいちばん膨れている部分が、ちょうどタッチパッドの右上直下にあったところになります。 割れたネジ穴部分が結構丈夫そうなのもお解りいただけると思います。 黒い丈夫なフィルムシールで封がしてあるのですが、粘着部分を徐々にずらしながら膨張して、さらに膨張してフィルムを引き裂いて破っています。 膨らんでいない方は、バッテリの制御基板等が入っている場所なので樹脂製ケースで覆われています。 タッチパッドもよく耐えたと思います。 (再利用しましたが、若干右クリックが効きにくくなってました。) ※豆知識：バッテリを固定しているネジは特殊ネジ(Y型/トライウィング)のため、普通のドライバーでは外せません。
クリックで大きな画像が別ウィンドウで開きます	バッテリを外したところ、やはりタッチパッド固定金具が曲がっていました。 恐らくステンレス製の金具なのですが、引っ張られる力が強かったため、ネジ穴部分が引き伸ばされてしまっています。 曲がりを修正して再利用したのですが、ネジ穴が横長に拡がっているため、センター出しが上手くできず(タッチパッドが若干反ってたのもあるのですが)、タッチパッドを取り付る際に、どうしても左側にオフセットされてしまいました。
クリックで大きな画像が別ウィンドウで開きます	取り外したバッテリと、新品バッテリの比較。 一目瞭然ですね。 最初に書いたとおり、MacBook Pro Early 2011 Unibodyは｢オブソリート製品｣リスト入りしています。 そのためメーカー修理も受付終了していますし、純正バッテリの販売もないため、新品の互換バッテリを取り寄せました。 互換バッテリとはいえ｢国産セル使用品｣をチョイスしています。 どこかの倉庫で眠っていたような｢古い新品純正バッテリ｣を使っても、既に劣化している可能性が高いですしね。
クリックで大きな画像が別ウィンドウで開きます	新品バッテリ装着。 固定ネジもしっかり締めて・・・。 前述の通り、タッチパッドが若干左側にオフセットされています。 固定金具も正常状態と同じようにキッチリまっすぐにはならなかった(なにせ相手はステンレスですし)ので、多少その影響もあるかもしれません。